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卒業制作展 屋代ゼミ作品紹介

この1年を振り返るとコロナウィルス感染症の影響抜きには語れません。
前期の授業がすべてリモートとなり、ゼミ生全員が初体験のZOOMによる授業が例年から一ケ月遅れてスタートとなりました。しかし、卒業制作の締め切りは例年と変わりません。ソーシャルディスタンスの確保と三密の回避を厳守すると、必然的に卒業制作の企画決定は困難になります。毎週火曜日の10時30分にZOOMのゼミルームに集い、WITHコロナ時代に何を考え、自分は本当に何を制作したいかということをゼミで語り合い、それぞれのテーマを見つけて卒業制作に挑みました。
屋代ゼミ7名の作品を紹介しますと、阿部保香は「オタク女子の成長」を描くアニメーション、勝又菜弥稀は「普通とは?」を問うセルフドキュメンタリー、川﨑智洋は写真の平面性に着目した「違和感の中の一体感」、佐々木春杜はコロナ時代の「マスクのタイポロジー」、中川典彦は「写真とグラフィックの相互作用」、樋口ゆり子は「女性の月経周期の心理」を掬い取った写真、吉田紗彩は大好きな蘭ちゃんへの「写真という名のラブレター」となります。
屋代ゼミ生は全員が大学4年生の今しかできない、そしてこのコロナ禍を経験したことでしかできない作品を作り上げました。

屋代 敏博


『Gloomy SHiNE』 阿部保香
アニメーション作品 6分13秒

どんな人でもきっかけ一つで人生は変えられる。そしてその先には思いがけない本当の幸せがあるかもしれない。これは、冴えないヲタク女子の変身物語。


『勇往邁進』 勝又菜弥稀
ドキュメンタリー作品 15分51秒

不得意なことや失敗が許されない環境にいた私は、勉強も運動も功績がないと自分の存在価値を認めてもらえないと思っていた。しかし、世の中には得意なことも不得意なことも受け入れてもらえる人が沢山いることに気づいた。自分の中での「普通」と社会の「普通」との違いから生じる 悩みや葛藤、そして今後の自分の生き様を過去の経験と何気ない日常生活を通して伝える。

この作品は展示会場のみでの公開となります

『Stack & Spread』 川﨑智洋
写真作品

写真を繋げたり、重ねたりすることで「違和感の中の一体感」を創作する。写真は、記録のためのメディアともいえるが、物質としても平面の中に現実の景色が広がっているところが興味深いと感じる。そのため写真にすれば全てのものが、時間、大きさ、場所などの制約を受けずに組み合わせることができるといえるだろう。


『masked 2020』 佐々木春杜
写真作品 

新型コロナウイルスの流行により、マスクは欠かせない存在となった。 
この240枚は全て、実際に捨てられていたマスクである。 
顔も足元もマスクに覆われた2020年。 
収束の目処が立っていない2021年。 
この状況が早く過去となるよう、願いを込めて。 


『くみ色クミ』 中川典彦
写真作品

写真とグラフィックを両方使うことによって感情や情景を視覚化することができる。ZINEとは即興性があり、感情や情景を自由に詰め込むことができる媒体。そのZINEを使って自分の世界を表現した。


『月経 Time of the month』 樋口ゆり子
写真作品

この写真集は月経の平均周期とされている28日間になぞらえ、28枚の写真で構成しました。主に、月経を連想させる、抽象的なイメージの写真と、具体的なしぐさの写真です。月経がある人も、ない人も、つらい人も、そうでない人も、こんなひと月もあるんだなぁ、と感じてもらえたらうれしいです。


『蘭』 吉田紗彩
写真作品

彼女は私にとって大切で言葉に言い表せないくらい大好きな友人だ。ずっと私の中からいなくならないでほしい、そんな人。この作品は彼女への愛情と感情をまとめた「写真という形のラブレター」であり、私の思考を実体化させたものである。