「加藤ゼミ」作品紹介
こんにちは。今回は「加藤ゼミ」の作品紹介です。
映像学科一同、ご来場お待ちしております。
遠藤卓望
『安全地帯 -PureEgo-』(インスタレーション)
自分らしさを求めた結果、意識の深みに眠っている存在にたどり着いた。
しかし、それは自分らしさでなく、最も都合よく叶えられた「完成された欲」でしかなかった。だが、都合が良い故に何にでもなれる可能性をもっていた。欲をエネルギーとすれば、現実でも欲に近づける力にもなる。原動力として見れば自分を知れるのではと考え始めた。
北山栞
『SHIORI』(アニメーション)
人生には七五三や家族との死別など様々な節目が存在する。それらの大切な通過儀礼、忘れてはいけない思い出を「栞(しおり)を挟んでおきたい出来事」として作品を制作した。栞を挟み何度も思い出したいこともあれば、誰かとの別れなどで栞を挟んだまま進めないこともあるかもしれない。この作品が自分の人生を振り返るきっかけになれば嬉しい。
阿部なつき
『コンフリクトエンスストア』(アニメーション)
人生とは困難と解決が交互に起こるもの。
しかしふと、「この困難を誰かが解決してくれたらな〜」って思うことありませんか?
ご安心ください。ヒーローとは遅れてやってくるもの。
そんな貴方をボブは助けてくれると思います。
…たぶん…。
少なくとも助けてあげようという気概だけはあります。
私のことは忘れてもボブのことは忘れないでください。
髙橋藍
『run-of-the-mill Family』(写真)
家族らしくない。私の撮る家族の写真は生活感が薄く、用意されたモデルのようだと言われることがあった。私はその言葉を理解できず、普通な家族とは何なのかもわからなかった。だが、その自身と他者が感じるギャップを活かし、敢えて着飾ることによりこれが家族なのかという驚きを表現しようと考えた。けれど私にとってはどの写真も家族らしい。
大場史織
『川生』(写真)
宮城県仙台市太白区、笊川。川生(かわおい)とはその川の周りで生きていること。いのち、自然、日々の暮らし、人々の関わり、川と生きるものを、私の生活に関わりの深い川にて撮影しました。写っている地元の方々はその場でお話をし、撮影させていただきました。
高橋彩乃
『どんぐり農場アートマルシェ』(プロジェクト)
私の地元秋田県にあるどんぐり農場でのイベント「どんぐり農場アートマルシェ」の企画・プロデュース。農場に暮らすヒツジの羊毛を活用し、作品の展示販売イベントを企画。秋田県内の作家や東北芸術工科大学の学生が参加。様々なハンドメイド作品や農場で採れた農作物の販売・キッチンカー出店など。農場の認知拡大に繋げるため活動した。
長岡瑠菜
『宝石箱を探して』(映画)
当たり前だと思って生きてきた感覚や価値観、人との関わり方、その全てに起源がある。
好きなこと、嫌いなこと。なんだかわからないけれど良いなと感じること、全てが「自分」なのだ。しかし、当たり前だから気づかない。それでいい。春が過ぎて夏が来る。気づけば秋は通り過ぎ、冬が終わり、また春になる。何かを忘れたような気がしたまま。
永山愛美
『日照りのこころ』(インスタレーション)
少女が持っている瞬間的で盲目的な眩しい煌めきを、映像に起こすことで、感情という不可視なものが可視化される。必ず終わってしまう瞬間も、作品の中では少し永遠に近づくことが出来るのではないだろうか。また、誰かを「思う」「慕う」という感情にも様々な種類があり、そのすべてが汚されるべきではないということが伝わればいいと思う。
東北芸術工科大学 卒業/修了研究・制作展
開催日:2024年2月7日(水)〜12日(月・祝)
開催時間:10:00〜17:00 (水木金は20:00まで)